金型設計・製造から、プラスチック製品成形まで一貫対応

当社は、もともと金型の製造が中心でしたが、平成に入ってから射出成形機を導入するなど、プラスチックの製品製造に関わる業務を一貫して対応できるように、体制を構築して参りました。
その結果として、現在 CAD/CAMでの金型設計から、NC工作機等での金型製造、さらには、その金型を取り付けた射出成形機での成形も可能になっています。
さらに、プラスチック業界のリサイクルの取り組みに向けて、地球環境対応として、他社に先駆けて、ペレット加工機なども導入し、マテリアル面の業務についても対応できる環境を整えています。

一次加工メーカーだけでなく完成品メーカーとも共同開発

当社の一貫した開発・生産体制が構築されたことで、開発段階からの相談が相次ぐようになっています。
特にこれまで一次加工メーカーからの依頼に基づく生産となっていたものが、一次加工メーカーだけでなく完成品メーカーの設計段階からも相談が入ることが増えています。
この背景には、一貫した開発・生産体制があるからこそ、プラスチックについてマテリアル的な面でのノウハウも蓄積されており、完成品として解決したい課題に対して、マテリアルの選定・配分から設計・量産までを管理できるノウハウがあり、ワンストップでスピード対応可能な面を評価いただいています。
カーボンニュートラル等の地球環境課題に対するリサイクル素材の試作依頼も相次いでいます。

社会課題に対して、自社での企画・開発・販売もスタート

当社のような金型・射出成形を中心とした事業は、受注品のビジネスが中心になりがちですが、当社では、社会課題に対してのオリジナル製品の企画開発もスタート。
最初に取り組んだのは、ジャンボタニシの駆除装置「タニー・トラップ」です。
米作農家の抱えている課題の一つとして「ジャンボタニシによる作物被害」があります。当社では、ジャンボタニシの生態を分析し、増やさない工夫、産卵した卵を変えさせない方法を地元の大学と研究し、樹脂の機能性を活用した「ジャンボタニシの誘引剤及びそれを用いた捕獲装置」、「ジャンボタニシの卵捕獲機」を開発しました。2022年4月に実用新案として登録され、販売しています。